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VOL.11 2014/05/29 【いまさら聞けない!? 「執行役員」ってどんな人 】

本号の内容

  • 執行委員ってどんな人?
  • 編集後記

執行役員ってどんな人?

   

皆様は、「役員」「執行役」「執行役員」の区別をきっちりと説明できるでしょうか。

 

似たような言葉で意外と区別がつきにくい概念なので、

一度整理しておきたいと思います。

 

・役員
まず「役員」とは、会社法で定義されている言葉でもあり、
「取締役、会計参与及び監査役」のことを指します(会社法第329条第1項)。

「役員」というと、取締役をイメージされる方も多いのですが、会計参与、監査役も含まれます。

また、後述する「執行役員」は「役員」には含まれませんので、

ここを混同しないよう注意する必要もあります。

 

・執行役
次に「執行役」とは、委員会設置会社において、
取締役会から委任された業務の執行の決定及び
業務執行を行う会社の機関をいいます。

このように「執行役」は、委員会設置会社にのみ

設置される点で少し特殊なものではありますが、

会社法上も認められている立派な法令上の機関です(会社法418条等)。

 

・執行役員
他方、「執行役員」とは、
委員会設置会社ではない通常の会社において
取締役に代わり業務執行を行う地位にある者をいいます。

この「執行役員」は比較的なじみが深いかと思われますが、

実はその実態をきっちりと説明できる人は少ないのではないかと感じております。

 

それもそのはず、「執行役員」とは上記のとおり

「取締役に代わり業務執行を行う」というとても重要な地位にある者なのですが、

会社法で定められた機関ではないため、

法令上、明確に権限や責任等が定められていないのです。

 

そこで、執行役員の権限、責任等は、

会社が自らの社内規程によって定めることとなります。

(このように、執行役員は会社ごとに

その権限や責任等が異なってくるため、

その実態をひとくくりにして説明することが難しいのです。)

社内規定作成の必要性

私が知る限り、執行役員は大きく分けて2通りあります。


  1. 従業員の延長の立場にあるケース
  2. 取締役の延長の立場にあるケース

1.の場合は会社と雇用契約を結んでいる者が執行役員として業務執行を行い、

2.の場合は会社と委任契約を結んでいる者が執行役員として業務執行を行っております。

 

いずれの場合であっても、社内規程にて

『執行役員にどのような権限を与え、どのような責任を負わせるか』

という設計をきっちりとやらないと、執行役員制度がうまく機能しない可能性が高いです。

 

そこで、現在執行役員制度を導入されている会社様はもちろんのこと、

これから導入を検討される会社様も、自分の会社にあった

執行役員制度を設計するべく、しっかりと執行役員規程を整備してください。

 

その際に、執行役員が従業員の立場にある場合、

執行役員規程は法律上「就業規則」という位置づけになります。

したがって、執行役員規程の作成に伴って、

労働基準法に定める届出義務・周知義務などが課されることとなります。

この義務に違反すると、30万円以下の罰金が科される危険があります

のでご注意ください(労働基準法120条1号)。

 



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編集後記

GWは引越準備のため行楽に出ていませんでしたので、

この週末に琵琶湖に行ってまいりました。

今まで、帰郷する際に新幹線で滋賀県は通っておりましたが、

降り立ったことはなく、初めての滋賀県でした。

前日になんとなく「よし、琵琶湖に行こう」と思いたち、

事前調べも完璧にできないまま出発しました。

向かう途中で、琵琶湖は日本一のパワースポットであること

(真実はわかりませんが・・・)、

琵琶湖の中に島があること、その島の名前は竹生島といい

国の重要文化財があることがわかり、

船に乗って竹生島を散策することに決定しました。

さすが湖とでもいいましょうか、波がなく、船酔いをいつもする私ですが、

到着までの30分間は快適に過ごせました。

また、渡り鳥が来る季節なのか、その様子を見るのも大変楽しかったです。

さて、いよいよ到着して観光です!

たくさんのお寺と神社が混在し、ちょっと不思議な感じでしたが、

湖と島という素敵な風景で心癒され、

国の重要文化財を見て感動して、良い観光ができました。

(帰りの便との兼ね合いで80分ほどの観光でしたが島が小さいので十分観光できました。)

名古屋からは車で1時間ちょっとですので、次は彦根城にも行きたいです。 (中野)

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